久しぶりに運転するバイクは、喜びよりも恐怖の方が勝っていた。
	昔は、一瞬だとは思うが居眠りしながら運転していてもそこに恐怖を感じることはなかった。
	それは、慣れていたからに違いないが、今のわたしには緩やかなカーブを走るのにもぎこちないのである。
	しかしながら、慣れとは凄いもので、すぐに恐怖心を失わせた。
	必要以上にスピードを出して危険な運転をするようなことはしないが、既に運転することの喜びが勝っていた。
	しかしながら、わたしが自分の運転技術を過信することはない。
	それは、過去にバイクで事故に会ったことが二回もあるからである。
	どちらも、わたしが直接的な原因の事故ではないが、一つは急に左折した車に巻き込まれて5m程飛ばされて民家に激突したこともあった。
	そのような体験から、わたしはバイクの危険性を承知しているのである。
	
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