ある日、わたしの中には新たな思いが湧き起こった。
それは、バイクに乗りたいというものであった。
この感情の原因は、自らの心が抱える不自由さにあるだろう。
心が抱える不自由さをバイクに乗ることによって少しでも解消しようとしているのだと客観した。
感情問題の解決を、バイクやその状況に求めているのであろう。
東京で暮らしていた時にはバイクを所有していた。
東京から愛媛までバイクで帰ってくる程に好きで乗っていたが、愛媛で暮らすようになってからは乗る機会も減ったこともあり、知人が必要としていたので譲った。
それから何年もバイクには乗っていなかった。
乗りたいとも思わなかった。
しかしながら、今はバイクを求める気持ちが強く、海岸に打ち付ける波のように何度も何度もせがむのである。
そこでわたしは某オークションでバイクを落札することにした。
思い立ったが吉日である。
数日後、バイクが届いた。
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