親友の家に辿り着くためには、二つの順路があった。
わたしは普段、広い道を選択して親友の家に向かっていた。
しかしながら、今回は狭い道を通りたいという衝動に駆られて右折したのであった。
すると、なぜか親友がわたしの行動に驚いていた。
理由を聞くと、わたしが狭い道を選択することを見たことがないというのである。
そこでわたしは、気分の問題だと返した。
しかしながら、親友は納得してはくれなかった。
親友は、それが父親の意思だと言い張るのである。
わたしは考え過ぎだと反論したが、親友にはそう思えたのだという。
それは、親友の父親はいつも狭い道を通って帰宅していたからだそうだ。
どちらにしても、わたしにはどうでも良いことだったので、親友の主張に賛同して、狭い道を進んだ。
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