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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2017年7月30日日曜日

追憶 1757

親友の父親をここから動かすには、黒い獣を処理する必要があった。
彼は、黒い獣によってこの場に縛られているのである。
黒い獣は、鎖(くさり)のようなものなのだ。
過去を手放すことをしなければ、人はその場を離れることが出来ないのである。
親友の父親は沈黙の時間の中で自分と向き合った。
それは、過去と向き合うことにも等しいだろう。
彼は過去を手放す決心を固めたのである。
わたしも、わたし達を見守っている霊的な存在達も、彼が変わろうとしていることを理解した。
わたしの右手が宙に十字を描くと、光の十字架が暗闇を押し退けた。
すると、暗闇の中から、犬のようでもあり、猫のようでもあり、猿のようでもある獣が輪郭(りんかく)を現した。

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