道の突き当たりに、親友の父親の実家があった。
それは道路から一段高い場所に建てられているため、ヘッドライトによって照らし出された家は闇夜にぼんやりと浮かび上がり、とても幻想的に見えた。
定期的に掃除をしていたのか、今でも人が住んでいるかのような外観をしている。
わたしは親友の指示で、家に隣接する空き地にヘッドライトが家までの道を照らすようにして車を停めた。
車のヘッドライトがなければ、携帯電話のライトを頼りにする意外に方法はなかった。
ヘッドライトを消せば、わたし達は一瞬の内に光を失うだろう。
わたしには、あの暗闇の中で家に辿り着く自信はなかった。
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