黒い獣を見ていると悲しくなってきた。
以前のわたしも、自身の心の中に獣を飼っていたことがある。
わたしの心の中には、獣が20年間住み着いていたのである。
親友の父親に至っては、50年以上の歳月に渡り、獣を飼っていたことになるだろう。
それは、自分自身と違和感なく共存し、やがてはそれを自分だと思い込んでしまう。
多くの人は、欲求がどこから生じているかを知らないのである。
獣とは、弱い心のことであり、それは様々な不足の感情によって形成される。
そのため、獣の欲求は歪んでいるのだ。
それは、ニーチェでいうところのルサンチマンであるだろう。
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