わたしは様々な苦しみを味わったことで、ようやく自らの意思によって進みたいと思える道の入り口を見付けたのである。
わたしの苦しみは大したことはないだろうが、それでもわたしはもがき苦しんでいたのである。
苦しみには様々な種類があるだろう。
わたしの場合は、それは先が見えないという苦しみであった。
それは、停滞を意味する。
どれだけ仕事や生活が安定し、多くの物を所有し、食物によって腹を目一杯に満たしても、わたしの心が苦しみの束縛から逃れることはなかった。
わたしにとっては、金品には価値がない。
価値がないというのは語弊があるが、金品だけでは心や人生を満たすことができなかったのである。
わたしは必要以上(使用する以上)の金品を所有することによって、自身の人生に対しては金品よりも、もっと価値のあるものが必要だと思うようになった。
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