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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年7月15日月曜日

追憶 510

自分自身の心の膿を取り出すことができるのであれば、他人の心の中にある膿を取り出すこともできるかもしれない。
自分自身に対して行えることは、他人に対して施せるはずである。
もちろん、この考えは推測でしかなかったが、何と無くそう思える自分がいた。
他人を助けることができるのは、自分自身を救うことができる人物であるだろう。
自分自身のことが疎(おろそ)かな人物には、自分自身のことよりも難しい他人のことをどうこうすることはできないであろう、というのがわたしの持論である。
泳げない者が溺れている人を助けるために水に飛び込んでも、溺れている人を助けるどころか、その人にも辿り着けない可能性もあるのだ。
泳ぎの得意な者であれ、溺れている人を助けることは難しい。
泳ぎの得意な者であれ、溺れている人と共に溺れることもあるのである。

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