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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年7月30日火曜日

追憶 525

それは、母親が抱える破滅的な意識である。
それらが、傾斜を与えられた水のように勢い良く流れ込んできた。
指先から流れ込み、胸の中に溜まる破滅的な意識に対して、わたしは強烈な不快感を覚えた。
それは、不満や不安や拒絶などの感情が一つにまとまった残飯を無理矢理食わされているような感覚である。
強烈な吐き気や気怠さがわたしを襲う。
わたしはこの状況に驚いた。
人の心とは、これ程の破滅的な意識を抱えているのであろうか?
自分自身の破滅的な意識も強烈ではあったが、母親の破滅的な意識はそれを遥かに凌(しの)いでいる。
母親はバセドウ病によって苦しんでおり、肉体的、精神的なストレスが主な要因であると推測するが、母親がこれまでの人生において築き上げた自己というものにも要因があるような気がした。

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