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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年7月29日月曜日

追憶 524

純粋な欲求というものは自我を離れたものである。
それは、愛というものであるのかも知れない。
見返りを求めずに施すことや、大天使ミカエルがわたしに下す指示などがそれに当たるだろう。
わたしが探しているのは、自我によって導き出される自発的な目的ではなく、相手のためだけの目的なのであった。
それは、能動的なものではなく、受動的なものである。
しばらく待っていると、わたしの中に純粋な欲求が芽生えてきた。
それは、「母親の心に触れたい」という欲求であった。
その欲求に従うようにわたしは右手を母親の背中に伸ばした。
不思議なことではあるが、純粋に欲求は必要な行動を無意識の内に教え、それを行わせる。
わたしが母親の背中に触れた瞬間に、母親の中からわたしの中に何か黒くて重たいものが流れ込んでくるような感覚に襲われた。

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