今のわたしの実力では女には及ばない。
光の杭があるから、女に手傷を負わせ、遠ざけることはできるが、それ以上のことはできそうもなかった。
わたしにはそれが不本意であった。
女を傷付けたくはなかったし、争いたくもないからである。
そして、女に勝るということは、女を苦しみから救い出してやることだと考えていたからである。
今のわたしは女を苦しみから救い出してやることはできない。
むしろ、事態を悪化させることしかできない。
それを分かっているから、大天使ミカエルはわたしを制止したのである。
これ以上、女との繋がりを持つな。
これ以上、(結果的に)女と争うな。
これ以上、女を傷付けるな。
助けることもできないのに、首を突っ込むな。
(写真を撮ることによって)連れて帰るな。
ということだったのだろう。
もちろん、これはわたしの勝手な推測である。
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