このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年5月23日木曜日

追憶 457

県道から脇道に入り、坂を登り始めた。
イワナの養殖場を越え、民家を抜けると小さな林があって、自宅に辿り着く。
彼女は何気なく林に目をやった。
何となく気になったのだ。
すると、そこにはいつもとは違う光景があることに気が付いた。
林の中は木々が立ち込めていて周りよりも一層暗かった。
その暗がりの中にオレンジ色の光が見えたのである。
彼女は子どもながらにそれに疑問を抱いた。

「何の光だろう?」

彼女が注意すると、それが襖(ふすま)から漏れる明かりであると理解した。

「こんな所に家があったかな?」

彼女は不思議に思った。

0 件のコメント:

コメントを投稿