今のわたしには理解することのできない、何か大きな目的のために動いているように思える。
大天使ミカエルがわたしを止めたのも、わたしには理解することのできない理由があるに違いないのである。
携帯電話をポケットにしまった後も、わたしはその場に立ち尽くしていた。
それは、大天使ミカエルの言葉の意味を自分なりに思考したかったからである。
わたしは自分が写真をとった場合に派生するであろう可能性について考えてみた。
昨晩、女は姿を消した。
しかしながら、その行方は分からない。
光の杭によって怪我を負った女は、わたしのことを憎んでいるに違いないであろう。
元々、あれ程の殺意を持っていた霊であるから、わたしを殺そうとするのも簡単に想像することができた。
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