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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年5月18日土曜日

追憶 452

帰路は複雑な気持ちが入り混じったものであった。
住み慣れた我が家に帰る安堵感と、まだキャンプ場にいたいと思う名残惜しさが葛藤していた。
トンネルの様になって空を覆う木々が太陽を細かく切り刻んで、アスファルトに宝石を散りばめたように輝いていた。
それは、日常と非日常を繋ぐ不思議な道のように感じられるのである。
わたしは心のどこかで寂しさを感じていた。

途中、小さな集落がある。
青々と茂る田と山に溶け込むように民家が並んでいる。
その一つに思いで深い家があった。

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