このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年5月13日月曜日

追憶 447

ジュースが喉を通り、わたしに一時の安心感を与えていた時、Hが重たそうな瞼(まぶた)と身体を引き摺りながら起床した。

「眠れたか?」

わたしが聞くと、Hは少し驚いたような仕草を見せた。

「え…あ…うん。おはよう」

Hは寝ぼけていた。
しんどそうに上半身を起こして座る。

「え…今、何時?」

Hが聞く。
わたしは時間を確認するのが面倒だったので、「分からん」とだけ答えた。
目をこすりながら、Hは無言だった。

「ジュース飲む?」

わたしが適当に掴んだジュースを差し出すと「ありがとう」と言って受け取った。
きっと、深くは眠れなかったのだろう。
Hはとても疲れているように見えた。

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