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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年5月3日金曜日

追憶 437

戻ってはみたものの、やはり二人は眠っていた。
わたしは二人を起こす訳にもいかず、眠たい訳でもないので、この時間をどのように使おうかと思案した。
そこでわたしは、バーベキューの後片付けをしようと思い立った。
二人を起こさないように周囲の清掃をし、荷物をまとめた。
ドラム缶を半分に切断したかまどはキャンプ場のものを勝手に借りてきたらしく、返さなければならない。
冷めた灰をゴミ袋に詰めて、わたしはドラム缶のかまどを施設に返却するために担いだ。
夜に見るのとは違って、ペンションはただ大きいだけの建物である。
それはキャンプ場の管理施設という概念を外れることはなく、不気味さは微塵も感じられなかった。

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