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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年5月20日月曜日

追憶 454

それは、地元の夏祭りの日だった。
わたしは彼女と二人で夏祭りに出向いていた。
夏祭りは多くの人で賑(にぎ)わっていたが、わたしはこの人混みが好きではなかった。
暑苦しく、面倒臭かった。
自ら祭りに出向いていながら身勝手なものである。
わたしは矛盾する意思を慰めながら、夏の夜をそれなりに楽しんだ。
花火が盛大に打ち上がると寂しくなる。
夏の夜の賑わいが弾けて終わることを実感させられるからだ。
わたしは花火が終わる前に彼女の手を引いて祭りを抜け出した。

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