しばらくして、Kも起床した。
わたしたちとは違い元気だった。
「トイレ…」
そう言うとKは立ち上がりフラフラと歩き出した。
Kを見送ったわたしとHは、歯を磨くために持参した歯ブラシを持って、ペンションに隣接する休憩所(ベンチと屋根があるだけ)に向かった。
休憩所の横には水道があり、そこで軽い洗い物ができるようになっているのである。
わたしたちは取り留めもない話をしながら歩いた。
流石に疲れていて、口数は少なかった。
休憩所に到着すると、ペンション横の荷物置き場にドラム缶のかまどが立て掛けてある光景が視界に入る。
わたしは女の顔のことを話して良いものかと思案した。
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