このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年12月11日火曜日

追憶 294

意思は選択と行動をわたしに与える。
思ったことは意識的に行動として表現される。
しかしながら、今回のそれは無意識の内に表現される行動であった。
わたしは目の前の空間に右手を伸ばして、人差し指と中指だけを立てた。
そして、そのまま腕を振り下ろす。
するとそこには黄金の杭が姿を現すのである。
わたしはそれをどうしても掴みたいという欲求に引っ張られ、従うのだった。
黄金の杭は意識的なものであるにもかかわらず質量を感じる。
不思議ではあるが、感触も重さも認識することができるのである。
それはまるで、物体を掴んでいるように錯覚するようであった。
黄金の杭を掴むわたしの次なる欲求は、それを目の前の黒いものに突き立てたい、というものであった。
わたしはその欲求に素直に従うことが重要であることを知っている。
わたしは大きく右手を振りかざすと、勢いよくそれを振り下ろした。

0 件のコメント:

コメントを投稿