このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年9月8日土曜日

追憶 200

波間を漂うナイロン袋をすくい上げる。
わたしはそれを船に用意してあるカゴの中にゴミとして投じた。
人が不法に捨てるゴミも欲望の現れである。
ゴミを処理する時間や労力を欲張り、その辺に無造作に捨てるのである。
人間の様々な欲望によって自然はダメージを負っている。
わたしには人の欲望を抑える力はない。
経済活動を縮小させる権利もない。
今のわたしにできることと言えば、ゴミを拾うことによって海へのダメージを少しでも和らげることだけだったのである。
人間の持つ欲望からの解放が自然環境を豊かなものにするためには必要なのである。
しかしながら、人間も自然の一部である。
そのため、どうしても自然に対して介入せざるを得ない。
どうしても関わらなければならないのならば、極力迷惑をかけないようにしなければならないし、互いに協力しなければならないという考えである。
わたしも北灘湾を使っている一人であるため、偉そうなことは言えないが、浮遊しているゴミを取り除けば(見た目的には)海は綺麗になる。
海が綺麗になれば、人の心も少しは変わるのではないかと考えたのだ。
結局は、心が原因なのである。
人間のすべての活動は心に起源している。
心が変わることがなければ、自然環境など改善することもないであろう。
そのために、わたしは毎日毎日ゴミを拾うのである。

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