白龍神は、わたしにそう伝えたように思える。
白龍神が去った後、わたしの中にはこれからどのような試練や困難に対峙することがあったとしても、そこから逃げ出さずに立ち向かって乗り越えなければならないという気持ちが溢れていたのである。
わたしにはこの気持ちこそが白龍神の導きであるように思えた。
「神」というものは本来、人に困難に立ち向かう勇気を与えるものである。
それ以外は本来の「神」ではないだろう。
白龍神に出会ってから、わたしは人生の試練や困難に対峙することがあったとしても、決してそこから逃げ出さずに立ち向かって乗り越えていくことを決意したのである。
それから、養殖の仕事の中で気に食わないことがあったり、父親との衝突などのわたしにとっては大きな試練や困難があったが、白龍神が残してくれた気持ちを胸に自分なりの努力によって向き合った。
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