しかしながら、勇気を出して向き合って乗り越えた過去は、必ず豊かさとなってくれるのである。
人は無意識に苦しみを自らの記憶の中から排除する。
事実を湾曲させたり、忘れたふりをしようとする。
どのような人物にも後悔を伴う過去の傷というものが心には存在しているだろう。
事実を湾曲し、忘れてしまうことも良いとは思う。
しかしながら、傷口は気付かぬ内に化膿し、やがてその痛みを隠し切れなくなる。
その時に、処置が遅いと取り返しのつかないことも有り得るのである。
どのような過去を所有していようとも、それと向き合うことはとても大切なことなのである。
黒い犬がどのような道を辿ったかは分からない。
しかしながら、あれ以来一度も会ってはいない。
「無事」でいてくれたら良いのだけれど。
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