自らと向き合っていると、様々なことが浮かんでは消える。
ベッドに倒れ込む身体を感じながら、わたしは自らの愚行の原因と向き合っていたのだろう。
口がこれでもかという程大きく開かれる。
意識的にそうしている訳ではない。
わたしの意思に反して、身体が勝手に動くのである。
しかしながら、わたしはそれを容認している。
今となっては、意思に反するどのような身体の動きも決して拒絶しようなどとは考えない。
わたしはただ「流れ」に任すだけである。
感覚的な部分は残されている。
口があまりにも大きく開くものだから、あごが外れるのではないかと心配する程だった。
わたしは低い声を発して叫んでいた。
それは悲痛な叫びに聞こえた。
黒い犬とわたしの幼心が発する悲しみの叫びである。
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