このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年6月4日月曜日

追憶 104

黒い犬は「わたし」である。
おかしな表現であるが、どういう訳か彼からは自分自身を感じることができるのである。
黒い犬の心を理解した時、彼が自分自身の心を表しているとなぜか理解することができた。
黒い犬はわたしが幼い頃からずっとわたしの中にいたに違いない。
彼を理解する程にわたしは自分自身を理解することができた。
自分自身が覚えていないことまで教えてくれているような感覚である。
黒い犬はわたしの代わりに心に受けるはずの痛みを受け続けてくれてくれていたのであろう。
どのような事情があるのかは分からないが、わたしのことをかばってくれていたようである。
そうでなければ黒い犬と向き合った時に自分自身を感じることなんてないであろう。
とても不思議な感覚であるが、そのように感じるのは事実なのである。

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