このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年6月12日火曜日

追憶 112

わたしが今いるのは「日常」の世界であった。
視覚を除いたすべての感覚によって自分自身の存在と今置かれている空間と状況を捉えることができている。
わたしはベッドに寝転がっているようであった。
瞑想を開始した時には、確かにあぐらをかいて座っていた。
しかしながら、今は倒れている状態である。
その間、何があったのかは全く覚えていなかった。
その時、わたしは思いがけず自らの身体が自らの意思と連携していないことに気が付いた。
普段やっているようには、身体が動いてはくれなかった。
どのように意思を送っても、わたしの意思には何の反応も示すことはなく、また全く動こうとはしなかったのである。
この身体がまるでわたしと切り離されているようである。
幼い頃、わたしは自分の意思ではない意思によって動いていたことがあった。
それはわたしの意思を無視して愚行を引き起こしていたが、今回の「これ」はそれと似ているように思えた。
即ち、これは黒い犬による肉体の支配である。

0 件のコメント:

コメントを投稿