その光が見えたのは一瞬のことではあったが、わたしの心に残してくれたものはとても大きなものだった。
それは「思いやり」である。
なぜ、この状況で「思いやり」なのか?
わたしの中には小さな疑問が存在していたが、心の落ち着きからしてとても大切なものなのだろう。
このような状況においてはとても有効なのだろうと感じた。
わたしは一筋の光がもたらしてくれた「思いやり」を見失わないようにしっかりと抱え、背中に覆い被さる黒いものに向き合おうと心に決めた。
プレッシャーが強いときは、どうにかしてこの状況から逃げ出さなければならないと考えていたけれど、心の中に「思いやり」が現れてからは、逃げ出そうとは一瞬たりとも考えはしなかった。
これはもの凄い変化である。
そして、もの凄い発見である。
思いやりは恐怖心に勝るのである。
それに気が付いていない人は多いと言えるだろう。
大抵の人物が恐怖を感じる状況の中に思いやりなど見出すことはないであろう。
光がもたらした「思いやり」は、わたしを劇的に変化させることになった。
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