それは、7、8歳くらいの男の子であろうか?
杉が作り出す影によって断言することが出来ない。
しかしながら、その子どもが着物を着ていることは理解することが出来た。
着物からは素足が伸びていた。
何も履いていないようだ。
子どもは道を塞ぐように仁王立ちをしている。
まるでわたしを通さないようにしているようであった。
それにしても、いつの間に現れたのであろうか?
この先に民家があるのだろうか?
近くで遊んでいて、知らない人間を観察しようとして出てきたのだろうか?
なぜ着物を着ているのだろうか?
わたしの頭の中では、様々な憶測が飛び交っていた。
耳を揺らす排気音が次第に小さくなっていった。
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