見渡しても人の姿が見えない。
	
	
	
	
		生活の痕跡(こんせき)は見て取れるが、人の気配を感じないのである。
	人が住んでいないように見える民家もあるが、洗濯物が干してある民家もあった。
	住民は仕事にでも出ているのだろうか?
	余所者(よそもの)のわたしにとっては住民に怪しまれないことを嬉しいと思う反面、何処と無く寂しくもあった。
	わたしは心の中で”お邪魔します”と呟きながらバイクを走らせた。
	集落を抜けると大きな橋があった。
	橋のたもとにバイクを停めて、しばらく休憩することに決めた。
	それは、橋からの眺めがとても美しかったからである。
	
0 件のコメント:
コメントを投稿