見渡しても人の姿が見えない。
生活の痕跡(こんせき)は見て取れるが、人の気配を感じないのである。
人が住んでいないように見える民家もあるが、洗濯物が干してある民家もあった。
住民は仕事にでも出ているのだろうか?
余所者(よそもの)のわたしにとっては住民に怪しまれないことを嬉しいと思う反面、何処と無く寂しくもあった。
わたしは心の中で”お邪魔します”と呟きながらバイクを走らせた。
集落を抜けると大きな橋があった。
橋のたもとにバイクを停めて、しばらく休憩することに決めた。
それは、橋からの眺めがとても美しかったからである。
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