何度もカーブを曲がった。
川に沿うように道が作られている。
この川がダムへと続いているのだろう。
アスファルトの道には杉葉によって綺麗な轍(わだち)が形作られていた。
これは、日常的に車が通る証拠である。
杉葉は5cmほどは降り積もっているであろう。
そこに湿った黒いアスファルトが顔を出している。
わたしは左のタイヤが通った跡に従って慎重に道を進んだ。
すると、小さな橋の先に石垣の畑が見えた。
手入れされた畑が人の存在を知らせた。
わたしは、もう少しで集落に到着するという期待に胸を躍らせた。
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