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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2015年7月24日金曜日

追憶 1047

しばらくの間、わたしは沈黙に遊んだ。
急がば回れという言葉があるが、その通りだと思う。
わたしは急いでいるのだ。
急いでいるから待つのである。
この辛抱に価値があると思っている。
霊的な世界に時間の感覚はないが、長く彼等を見ていたように思える。
すると、老人が何かに気が付いたように顔を上げた。
その表情は満足を抱えているように見えた。
老人の表情を見ていると、わたしは老人が愛情を悟ったのだと気が付いた。
女との間にどのような因縁があるのかは未(いま)だに分からないが、相手がどのような人物であろうとも、愛情を以て接するのが最善である。
人間関係とは、心の付き合いだ。
愛情を以て接することがなければ、それは複雑に絡み付いてしまうのである。

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