すべての顔が恐怖に震えた。
ネガティブな心がポジティブな状況を恐れるように、この霊達は光の十字架を恐れたのである。
わたしは光の十字架が霊達を助けることを知っていた。
そのため、怯える霊達のことが注射を怖がる子どものように見えて、微笑ましく感じたのである。
わたしは心の中で霊達に心配することなどないということを告げて、光の十字架を掴んだ。
更に怯える霊達を見て、彼等にはわたしの思いは届かないのだろうと思った。
それ程、霊達は深い闇の中に沈んでいるのである。
光の十字架を投じると、それは霊の塊(かたまり)の中に突き刺さった。
それと同時に恐れの感情が止み、それぞれの目や口からは大量の黒い煙のようなものが排出されるのであった。
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