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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2015年4月26日日曜日

追憶 958

光の十字架は神々しく輝いた。
その神聖な光にはいつも感動する。
それを掴むと、男に投じるべきだという思いが沸き起こる。
わたしは自分のするべきことを知っている。
それは、”神”がわたしに何をするべきであるのかを教えてくれるからだ。
光の線を残して飛んだ光の十字架は、音も無く男の額に突き刺さった。
男は耳を劈(つんざ)く悲鳴を上げた。
空っぽになった目と口からは、大量の黒い煙のようなものが吐き出されている。
光の十字架によって追い出されたのであろう。
これは、男の持つ恨みの感情の本質である。

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