このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年8月19日火曜日

追憶 710

わたしが向かっているのは潜在意識である。
なぜなら、答えはそこにあるからだ。
どのような表現も、必ず本質からくるのである。
顕在意識は潜在意識から現れる。
人の価値観や意思は、そのすべてが潜在意識から生じるのだ。
あの少女も顕在意識の中には見かけなかった。
ならば、もっと深い潜在意識にいると推測するのが普通であるだろう。
わたしはあの少女を探しているのである。
静寂の中を進むと、小さな扉に辿り着いた。
それは簡素な洋風の扉であり、何の警戒も感じない。
ノブを回せば開くのではないかと思えるようなものであった。
わたしは何の躊躇(ちゅうちょ)もなくノブを回し、力を込めて扉を引いた。

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