このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年8月17日日曜日

追憶 708

わたしは彼女のことが知りたかった。
彼女の心の内を理解したかったのである。
彼女が誰で、Nの中で何をしているのか?
どうしてわたしを否定するのか?
知りたいことはたくさんあった。
好奇心がわたしの胸を叩いた。
それに従って再度瞼を閉じる。
わたしの意思に反して右手が伸びる。
Nの背中に到達した右手は、人差し指と中指を使って天使文字を記し始めた。
金色に輝く文字を三行記すと、それを直線で囲った。
直線によって囲まれた天使文字は更に輝きを増し、わたしは両手によってそれを背中に押し込んだ。
輝きが見えなくなると同時に、わたしの視界はNの意識の中に入っているようだった。

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