二人を部屋に通し、適当に座ってもらった。
わたしは部屋の中央に置いてある座布団の前に腰を下ろした。
そこでNの緊張が増すのを感じ、それを受けたわたしの胸の鼓動も増すのを感じた。
これがNの緊張であるのかは確信は無かったが、なぜかそのように感じるのである。
わたしは目を閉じて意識を集中した。
すると、誰かがわたしを警戒し、否定しているような感覚に襲われた。
それは居心地の悪さを教え、わたしの挙動は少しばかり違和感を抱えるのである。
「呼びなさい」
突然の声にわたしは瞼(まぶた)を上げた。
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