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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年1月6日日曜日

追憶 320

あの時、わたしに力があれば自分自身のことをもっと良い方向に導くことができたはずである。
斜に構えて荒れていた心のままで、青春を終えることもなかったであろう。
もっと豊かに、もっと楽しく過ごせたのではないだろうか?
そして、何よりも側にいたYを助けることもできたはずである。
しかしながら、当時のわたしにはそれは到底無理な話であった。
過去を振り返ったところでそれを変えることなど不可能ではあるが、悔しさが尾を引くのは事実である。
できればもう一度やり直したいと思うが、それは無理な話である。
だから、わたしはこれ以上の後悔を残さないために力を必要としたのである。

それから、わたしはY(の母親)に誘われて宗教に入った。
わたしの母親がYの母親に誘われて入ったが、わたしはその付き添いのようなものである。
Yの家族はその宗教の気風が肌に合ったらしく、もう十年以上も熱心に信仰し、今では心の支えになっているようであるが、わたしには全く合わなかった。
わたしには宗教というものや、その信仰が不自然なものに見えたのである。
それでYが幾らか救われたのであれば、それはそれで良いのかもしれないが、わたしは宗教というものが好きではなかった。



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