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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年1月2日水曜日

追憶 316

小学生だった頃のYもどこか陰を背負っているような感じではあったが、高校生になったYの背負っている陰は、どこか質が変わったような感覚であった。
以前にも増して濃くなった?いや、深くなったような感覚である。
しかしながら、明るい性格には変わりはなかった。
むしろ、明るい性格も以前にも増して明るくなっているようである。
身長が伸びるに従って、地面に映し出される影が伸びるようなものであろうか?
内に潜む陰に飲み込まれないように無理矢理に明るい自分を演じているのではないか?そう思えるくらいにどこか違和感にも似た感覚を得るテンションだった気がする。
しかしながら、当時のわたしはそんなことを考えてはいなかった。
そこまで考えが及ぶほどに自分自身に余裕がある訳でもなかった。
当時のわたしも心の中に陰を抱えており、苦しんでいたのである。
今になって思うと、わたしたちのそういった陰の部分が互いを引き寄せあっていたのかもしれない。

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