残念ながら、当時のわたしには霊が見えなかった。
今になって思うと、霊の存在やそこから受ける何らかの症状を感じていたこともあったであろうが、それが霊に関することには結び付いてはいかなかった。
わたしの中には、霊に関する認識がなかったので、そこに結び付けようがなかったのである。
結び付いたところで、どうすることもできないので結果は同じである。
Yの気持ちを理解することができて、彼に同情したところで何も変わりはしないのである。
当時のわたしは無力であった。
Yがそれを求めていたかは分からないが、わたしは友人一人も助けることができないのである。
友人どころか、自分自身を正しく導くこともできない未熟者であったのだ。
(未熟なのは29歳になった今も変わりはないが…)
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