住職も、いつかは変化の時を迎え入れなければならないだろう。
それは、いつか必ず訪れるが、その時には大きな苦しみを必要とするに違いない。
なぜなら、人生の大半の時間を小さな世界に停滞することへと費やしてきたからである。
その反動は大きいだろう。
錆(さ)び付いたネジを回すには、大きな力と代償(だいしょう)を必要とする。
ネジは定期的に回さなければ、錆び付いて固着してしまうのである。
それでは、仕事を果たすことは出来ないだろう。
ネジは、固定することも仕事であるが、取り外せることも大切な仕事なのである。
錆び付いたネジには価値が無い。
人はそれを捨ててしまうのである。