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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2018年3月21日水曜日

追憶 1991

老女が一通りの話を終えると、わたしに仏壇と神棚を見せてくれた。
それは、隣の部屋であったので、わたしは再び老女に従って部屋を移動した。
その部屋には、立派な仏壇と神棚があった。
仏壇と神棚で一つの壁が埋まっていたのである。
仏壇には、お菓子や果物などが供えられていて、老女の夫と、息子夫婦の写真が飾られていた。
神棚には、何枚かのお札と小さな湯呑(ゆの)みが置いてあるだけの一般的なものであった。
立派ではあるが、仏壇も神棚も一般的なものである。
老女は、仏壇と神棚の世話をするのが日課であり、それが生き甲斐であると教えてくれた。

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