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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2018年3月13日火曜日

追憶 1983

リビングに通されて、彼女の言葉通りに座卓を前にして座った。
一つ大きな息を吐いて、老女は動きを止めた。
そして、わたしにお茶を入れることを告げた。
わたしは彼女の心遣いに感謝して、素直に待つことにしたのである。
座っている位置からは、廊下と階段が見えた。
わたしが目線を感じて振り向くと、先程の灰色の男が壁に半身を隠すようにして、階段からわたしを見詰めているのである。
彼にとっては、わたしが気になるのだろう。
彼からは、訪問者を見定めているような感覚を得た。

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