わたしは半分に割いたパンの大きい方を社の前に置き、小さい方をその場で食べた。
それからは特に何も無かった。
ただ、わたしは満たされた気分でバイクに戻った。
わたしにはもう一つの目的があった。
それは、山道の奥を見てみたいというものである。
今回は燃料も沢山ある。
燃料不足で立ち往生するような轍(てつ)を踏むことはないであろう。
今回は、山道の子どもがわたしを阻むこともなかった。
わたしはどこにいるかも分からない山道の子どもに、心の中でお邪魔することを告げて、バイクを山の奥へと走らせた。
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