しばらく瞑想していると、無意識の内に瞼(まぶた)が開いていた。
わたしはそれを不思議に思ったが気にしなかった。
すると、すぐ横の山が気になって目を凝らすと、僅(わず)かに道のようなものが確認出来る。
以前に訪れた時には気が付かなかったが、廃(すた)れた畑への道か、獣道であろう。
わたしはその道を進みたいという衝動に駆られ、木の枝を掻き分けながら登った。
5m程登ると、崩れかけた石垣の上に小さな瓦の社のようなものが置いてある。
その横には陶器で作られた狐の人形が転がっていた。
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