わたしの頭の中には一つの青写真があった。
それは、Nと離れることによって生じた初めの変化であった。
それは、将来、わたしが喫茶店を経営し、そこで珈琲(コーヒー)を入れながら人の相談を聞いているというものである。
そのビジョンは、わたしの構想ではなかった。
ただの妄想である。
遠い未来の可能性の一つに過ぎなかったのかも知れない。
わたしが見た(想像した)のか、見せられたのかは分からなかった。
しかしながら、それがわたしの一つの可能性であることには違いないであろう。
わたしは可能性を探していた。
現状が褒められた訳ではないが、それでも新しいことを始めなければ心が停滞する気がした。
わたしは、新しい刺激によってNが去ることによって生じた心の穴を埋めようとしたのであろう。
そして、見返してやろうとする気持ちが後押しをしていたように思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿