知らない場所は心細さを覚えさせる。
わたしは暗く狭い空間にいた。
ここは寂しい場所である。
わたしはいたたまれない気持ちになって辺りを見渡した。
何か分からないものが落ちている。
それは空間の暗がりの中にあって、それよりも黒いものであった。
この空間で認識することができるものはそれだけである。
黒い何かは、人の赤ん坊ほどの大きさである。
わたしはそれを赤ん坊だと思ったが、ここからでは姿を確認することはできなかった。
導かれるように歩を進める。
それが目の前にあっても、わたしにはその黒いものが何であるのかを理解することはできなかった。
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