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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年10月4日土曜日

追憶 756

光の塊が背中に溶けると、光のトンネルのような道が開かれた。
わたしはそこに吸い込まれるようにしてA子の意識の中に入ったのである。
そこは、始め暗かったが、慣れてくると目の前に白い何かがぼんやりと浮かんでいることに気が付く。
わたしは何と無く手を伸ばし、それに触れようとした。
すると、嫌な予感がするのと同時に無意識的に動きが止まった。
しかし、それを振りほどき、わたしは一瞬の後に再び手を伸ばして触れた。
白い何かに触れた瞬間に嫌な気分に支配された。
指先から黒い何かが流れ込んでくるのが分かったが、それを食い止めることはできなかった。
黒いものが入ると、わたしは視界を失った。


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