気分の悪さが込み上げてきて、わたしは黒い煙のようなものを吐く。
わたしから吐き出された黒い煙は、空中を漂う間に光に変わった。
それは、天に登り消えていく。
そのプロセスは苦しいものであったが、結果からは大きな喜びを得ることができた。
黒い煙が光へと変わることが、わたしには嬉しかったのである。
繰り返していると、赤ん坊の表情に微妙な変化を見た気がした。
怒りの感情の中に、何か別の感情が現れたように思えるのである。
それは、どこか物悲しいものであった。
秋が別れを告げる頃に、葉が燃えて散っていくような切なさをそこに覚えるのである。
これは、寂しさである。
0 件のコメント:
コメントを投稿