わたしが話し終えると、Mさんは抱えている不安や苦しみについていろいろと聞かせてくれた。
そして、Mさんは疑問に思ったことを質疑し、わたしはそれに出来る範囲で答えた。
幼馴染の母親であり、幼い頃から知っているMさんが苦しみを抱えて生きているということを、わたしは今まで想像したこともなかった。
わたしは子どもだったのだろう。
他人のことも考えられるということが、大人に成るということなのかもしれない。
今までのわたしは自分自身の中には苦しみが存在しているのは当たり前のように理解していたが、自分自身のことで精一杯であり、身近な人も様々な苦しみを抱えながら生きているという考えは浮かんでこなかった。
そして、それをどうにかわたしが解決しようなどという考えには至らなかったのである。
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