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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年11月1日金曜日

追憶 419

わたしの中で考えがまとまらない間に答えは出た。
わたしは右手を掲げ、人差し指と中指を宙に差し出した。
それは無意識の行動であった。
空中に一筋の線を描くようにして、それを一気に引き下げる。
すると、目の前には黄金に輝く一つの杭が現れる。
わたしはこの金色に輝く杭を「光の杭」と呼んだ。
光の杭を手に取ると、躊躇(ちゅうちょ)なくそれを目の前の黒い顔に突き刺した。
すると、黒い顔は苦痛に歪んだ表情を見せて悲鳴を上げた。

「ぐぐ…ぎゃぁぁぁぁぁぁ」

わたしはこれまでに聞いたことのない音に衝撃を受けた。
断末魔の叫びというのは、このことを言うのだろうか?

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