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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年11月19日火曜日

追憶 437

しばらく座っていると、来客を知らせるチャイムが鳴った。
わたしは静寂の中から抜け出して、そろそろと玄関に向かった。
そこには母親と三人の女性がいた。
皆、近所に住んでいる主婦で、わたしもよく知っている人たちである。
彼女らは、楽しそうな笑顔の中にどこか恥ずかしそうな表情を隠していた。
わたしは三人と軽く挨拶を交わして招き入れた。
三人はそれぞれに何かを会話しながらわたしの後に続いた。
それは、これから待っているであろう状況に対する期待と不安を互いに共有し、精神を安定させようとする行動だったのだと思う。
部屋に到着し、わたしは中央に、母親と彼女らは入り口付近に腰を下ろした。

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